僕が2019年に作・演出した舞台「異ノ邦ノ人へ(いのくにのひとへ)」が映像作品になりました!
昨年、文化庁の継続支援事業の助成金を利用して、新たに無観客で上演・収録したものです。
長引くコロナ禍にあって「生の演劇」が厳しい状況を迎える中、国内外を問わず多くの劇団が演劇の映像配信に舵を切りました。
この流れは、たとえコロナが終息してもあまり変わらないのではないかな、と感じています。
自宅で楽しめる手軽さ、遠方の舞台でも楽しめる利便性、そして今後発生するであろう様々な感染症への対応…。
考えれば考えるほど、今後も「自宅で楽しめる演劇作品」は必要な不可欠なものになっていくでしょう。
そこで今回、「せっかく助成があるのなら、ちゃんと次につながるものを…」と考えて、映像配信のみの演劇作品を作りました。
ずっと演劇でやってきた僕にとって、昨年4月に公演中止となった「二代目はクリスチャン」のDVD作成が、初の映像編集でした。
「二代目〜」は通しで演じたものを数台のカメラで収録、2公演分を使って編集を行いました。
しかし今回は、そもそもが映像配信が前提なので、カメラ配置もカット割も自由自在。
映画撮影のようにカットしつつ、カメラの配置を変えながら収録しました。
それでいて、きちんと演劇らしさをキープしつつ、見やすく楽しめるものを…と考えると、いやこれがなかなか大変で…。
しかし、その甲斐あって、良い作品になったのではないかと思います。
今回は、レンタル配信とDVD/Blu-rayの販売があります。
あります、というより、それでしかご覧いただけない作品です。
長く続く自粛生活のお供に、ぜひご自宅でお楽しみください!