物語を書くには、いくつかの段階があります。 どんなものを書くか思いつくこと それをプロットにまとめること そして執筆すること 推敲すること この着想の章では「どんなものを書くのか考える」段階に焦点を当てて、それを少し詳し…...
1-2. アイデアのかけらを集める
何か書きたいものが浮かんできたら、書き始めなくてはいけません。ですがフワッとイメージが浮かんだだけの状態では、まだ全体像は見えてこないでしょう。ここできっちりプロットをまとめて…というのももちろん良いのですが、もう少し作…...
1-3. 結局、自分は何を書きたいのか?
たくさんのアイデアのかけらが集まってきたら、一度立ち止まって考えてみましょう。結局、自分は何を書きたいのか、ということです。頭の中の妄想に集中するのはいったんやめて、アイデアのかけらを目の前に広げてみます。 (言い忘れま…...
1-4. 物語を一行で書き表してみる
書くべき物語が見えてきたら、一行物語を作ってみましょう。いろんなやり方がありますが、僕はこれを主人公の3ステップで作ります。すなわち「どんな主人公が、どうなって、どうなる」という感じです。 適切な主人公はだれか? まず最…...
1-5. 寄り道 – 物語とは、人間を描くもの
先ほど、物語は人間を描くもの、という話をしました。そのためには、人間という存在が、どのようなものであるのかを知らなくてはなりません。物語が浅く、薄っぺらくなってしまう要因のひとつには、人間の上っ面の行動だけを描いてしまう…...
2-1. プロットって? – あらすじ・構成・プロットの違い
プロットというのは、ざっくりと言ってしまえば、脚本の全体の構成を短くまとめたものです。どこまで書いたものをプロットと呼ぶのかは人によって違い、全体のざっくりしたあらすじをプロットと呼ぶ人もいます。 僕の場合は「シーン1 …...
2-2. 物語を形作るもの – キャラクター・関係性・目的・場所
ここでは、物語を生み出すために必要な要素について話しておきたいと思います。言葉の定義の話が続きますが、この先の講座を進める上でとても重要なことです。ちょっとだけ我慢してください。この四つの要素が、どのように物語の中で活き…...
2-3. 基本の三部構成 – 初め・真ん中・終わり
物語を3つのパートにわけて構成する方法論は、古くは古代ギリシアのアリストテレスが提唱し、ハリウッド式の脚本術として現代でも広く使われています。僕はこのハリウッド式の脚本術に、若干のアレンジをして使用しています。これについ…...
2-4. 主人公の目的 – 表向きの目的と内面の目的
さて、パートごとの役割が見えたところで、今度は主人公の内面にフォーカスを当てたいと思います。物語とは、人間が変化していくものだ、ということは前述しました。そのために、主人公の目的を明確にします。 主人公の目的(1) …...
2-5. キャラクターを配置する
ここまでで、主人公の初めと終わりが決まり、表向きの目的と内面の目的が定められました。内面の目的は、中間点で大きく変わり、主人公は自身の欠損に気づき、その欠損と対峙しながら、乗り越えるべき壁に立ち向かいます。そして壁を乗り…...