プロットの完成 主人公の表向きと内面の目的が決まり、全体の構成が見えてきました。その主人公の変化を起こすためのサブキャラクターの配置も決まりました。サブキャラクター自身の物語も見えてきています。もう、皆さんの中には、自分…...
2-7. 寄り道 – 自分の書いたものに執着してはいけない
アイデアというものは、連鎖で生まれてくるものだというお話は前にしました。 あれも出来るんじゃないか、これも出来るんじゃないか、だったらもっとこうしてみようか…。そうやってどんどんと連鎖させていった結果、本来の筋からかけ離…...
3-1. 「だれ」が「どうなる」 – 人間を書くということ
プロットが出来上がったら、実際の執筆に入ります。もちろん、アイデア出しの段階で、すでに書いてあるシーンもあるかもしれません。しかし、プロットがまとまってからが本格的な執筆です。 プロットがきちんとできていれば「書く内容」…...
3-2. セリフを書く – セリフと日常会話は違う
ここでは、セリフというものについて解説していきたいと思います。どちらかというと脚本やシナリオ、戯曲を書きたい人向けの話になってしまうかと思います。小説などの文章メディアの人にとってもセリフは重要ですが、脚本向けの話しもし…...
3-3. 場を動かすということ – 期待させ続ける構成
プロットの章で、全体の構成の中で真ん中が一番難しい、ということを話しました。実際、観客を期待させ続けるというのは、本当に難しいことです。僕自身、一番筆が止まるところ、といっていいでしょう。 基本の流れとして、葛藤→選択→…...
3-4. 伏線のはり方 – 人を描けば、伏線は生まれる
劇作を教えるコースをやっている中で、よくきかれる質問の一つに「伏線ってどうやって張ったらいいんですか?」というものがあります。この質問には、僕はけっこう「うーん…」となってしまいます。というのも、そういう質問をする人は、…...
3-5. 筆が止まった! – なぜ書けなくなるのか
プロットをどれだけ練り上げていても、途中で書けなくなることはよくあります。これはもう仕方ありません。そういうことはあるのです。全体を見渡しやすい短編などではノンストップで書けてしまうこともままありますが、長くなってくると…...
3-6. 物語は観客の頭の中で完成する
さて、執筆について書くのもこれが最後の項になります。最後は、つい陥りがちな作家のエゴについてお話しましょう。 想像力を使うということ 物語を書く際は、観客のスピード感を意識して、緩急つけて書いた方が良い、というのはお話し…...
4-1. 推敲 – 物語を見直すための3つの視点
物語を一度書き終えたら、推敲をしなければなりません。僕は推敲には、3つの視点が必要だと考えています。 キャラクターの内面 キャラクター、特に主人公が破綻していては、物語は成立しません。特に注意したいのが、その内面です。表…...
4-2. おわりに – “批評家”になってはいけない
これで、新版の「脚本の書き方講座」はおしまいです。 今回は脚本に限らず、シナリオでも小説でも、物語を作ってみたい方の参考になるように…と思って書いていたのですが、やはり脚本寄りになってしまいました。でも、物語を作る基本は…...